でぃぶろぐ

生物系の博士就活・研究生活・英語勉強法について

企業でやりたい研究ってできるの?

お久しぶりです! でぃです。

 

2年前の博士就活中、企業で働くことにあまり良い印象がなかった私は、

就活しながらも、これでいいのかなあと思っていました。

今日は過去の私に答えるつもりで書いてみようと思います。

 

 

当時の私が企業で働くことに対して持っていたイメージは、

組織の中で歯車として働く駒」です。

やりたくないことでも我慢してやらなきゃいけないんじゃないのって。

 

 

でも、『やりたい研究』ってなんでしょうか。

みなさんは答えを持っていますか?

 

【目次】

 

 

(ここでは基盤研究についてお話します)

1. そもそも企業研究=利益追求なのか

 

企業の研究は利益追求がベースというのは良く聞く話です。

開発研究だとなんとなくイメージできますが、基盤研究でさえも、

ある程度結果の予想がつくものをやっているのかなあとか。

私はイメージだけで利益追求型の研究ってつまらなさそう、と思っていました。

 

でも実際会社に入ってみて思うのは、企業の基盤研究スタンスは、

これまでにない商品に繋がる(かもしれない)研究、ということ。

それって研究費の申請書で、社会的インパクトに必ずといっていいほど書いていた、

(かもしれない)=「新薬につながる」「食糧増産につながる」とあまり変わらないと思いませんか

 

確かに、本当に実現可能なのか、というところは大学で研究していた時よりも

深く聞かれますし、根拠を求められます。

しかし結局大学でも企業でも、可能性を提示してあげないと、

上は研究を進めるかどうかの判断ができず、お金を投資できないわけです。

 

そういうわけで、企業研究は利益追求ベースというのは間違いではないですが、

大きな抵抗を感じる必要はないのかなと思います。

 

2. やりたいことが決まっている人へ

自分で明らかにしたいことがある人へ

もしも明らかにしたいことが明確にあるのなら。

まずはアカデミアの研究分野で研究拠点を探すことをお勧めします

 

企業はそれを明らかにするために研究しているのではなく、

新たな製品につながるか、開発する意味があるかを目的に研究しているからです。

そうでない=お金にならないと判断されれば、テーマごと廃止になることは往々にしてあります。

 

ポスドクを採用している企業もありますし、自分の中で期限を設ける必要はあるとは思いますが、

焦って今企業を選ぶこともないんじゃないかなと、個人的には思います。

 

 

3. 研究ならある程度何でも楽しめる人へ

私はこのタイプでした。

好きな研究分野はあるけれど、基本的にどんな研究でも楽しめる。

研究分野を深めたいと思って院を変えましたし、それは今でも携わっていたい分野です。

ただ、自分で明らかにしたいことを答えろと言われると難しかったと思います。

 

入社して、私はこれまでとは全く違うテーマに配属になりましたが、

新しい分野で最先端の研究ができることは嬉しく、面白いです。

やりたい研究ができるか、という答えにもつながりますが、

 

新しい知識を増やし、会社の方向性を合わせて考えることで、

自分が取り組みたい課題・やりたい研究が見えてきますし、実行可能です

 

 

結論

会社の方針や方向性とある程度合致していれば、

企業でもやりたい研究、できると私は思います。

 

そのためにも、会社との相性は大事です。

自分は何がしたいのか、何のために研究をしているのか、

自己分析を必ずしましょう。

 

大事にするものや目指す方向が同じであれば、

自分と会社の意見が一致しやすく、研究しやすくなります。

思っていたよりもずっと、企業での研究は楽しいですよ。

 

私個人の例を交えた企業での研究についてはこちら👇

 

 

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就活解禁、指導教員への報告

こんにちは、でぃです。

この記事では「先生とどのように就活の話をしましたか?

という質問に答えます。

 

研究室や教員によって変わると思うので、

一例として参考にしてください。

 

 

0. 就活の現状を教えてあげる

最近は就活の時期が毎年変わり、ついていくのが大変ですが、

先生方は我々以上に就活について全く知りません

 

・いつ頃就活が始まっていつ頃終わるのか、

・就活ってどんなことをするのか、

・どのくらい就活に熱をいれないと決まらないものなのか、

あらかじめ先生に伝えて、心構えをさせてあげましょう。

 

私は事前に就活のハードルをあげておいたので、

先生方にも『就活は◯月までは終わらないんだな、就職するのも大変だな』と

ある程度理解してもらえました◎

 

1. いつ、どのように伝えたか

私はD2の11月、就活を始める直前に言いました。

アカデミアと迷っていることは既に伝えていたので、

どちらにするか決められなかったので、とりあえず就活することにしました」と伝えました。

 

ちなみに先生の機嫌が良い時を狙って話しに行きましょう。

機嫌によって賛否が変わることは大いにあり得るので・・・。

 

2. 反対されたか

私の場合反対はされませんでした。

ただ、無断で欠席することは避け、全て予定を伝えた上で、

空いている時間は数時間でもラボに来ていました。

 

就活を理由に欠席報告もせず、長期に休んで研究室のことを全くしない学生もいましたが、

かわいそうなくらい冷たくあしらわれていました。

就活の後には学位論文が待っていますので、先生との関係は悪くならないように配慮した方が良いかと思います。

 

参考になれば幸いです☺︎

就活解禁後は以下の記事を参考にしてみてください。

 

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研究で使う英語力

でぃです☺︎

質問箱にいただく質問のうち、他にも気になる方がいそうな内容をシェアします。

 

今日は「研究で使う英語力」について。

研究する上で英語が必要と聞いたけど、具体的に何をしたら良いの?

という疑問をお持ちの研究室配属前の学生さん向けの内容です。

 

 

1. リーディング力

研究で必要となる英語力は主に論文を読むためのリーディング力です。

まずは、英語への抵抗をなくすために、長文英語を読んでみるのが良いと思います。

TOEICでも参考書でも、左に英語、右に和訳があるものを選んで、

意味がきちんと取れるか試してみてください。

 

また、単語も重要です。

単語を知っていれば文章の意味が理解しやすくなるので、

単語帳なり、文章のわからなかった単語を書き出すなり、

ご自分に合った方法で語彙力をつけていくと良いと思います。

 

あとは研究室に入れば嫌になるくらい論文を読まなければならないので、

みんなだんだんと苦労なく読めるようになっていきますよ◎

 

2. その他の英語力

リーディング以外だと、論文を書くためにライティング力、

国際学会に学生も参加する研究室では、リスニング力やスピーキング力が必要となります。

 

ライティング力

研究におけるライティング力はリーディングがベースになります。

論文には書き方があるので、論文をたくさん読んで、

先生にたくさん指導を受けるのが1番です◎

 

リスニング力

リスニング力はシャドーイングとディクテーションという方法がおすすめです。

やり方は以下の記事に書いているので良かったら読んでみてください☺️

 

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スピーキング力

スピーキング力は話さないと上達しないので、ひたすら声に出します。

以下の記事にも書いていますが、フレーズで覚えて口をついて出るようにすることを目標に練習すると良いと思います◎

 

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英語力の上達は少しずつで、実感も得られにくいため、

何度もやめてしまいたくなると思いますが、

1パラグラフでも10分でも持続してみてくださいね😊

 

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