でぃぶろぐ

生物系の博士就活・研究生活・英語勉強法について

院進する人へ

こんばんは、でぃです。

今日のテーマは大学院入学前の学部生に伝えたいことです。

 

私は気づくのに2年間もかかってしまったので、みなさんには私のような失敗をしないでほしいなと思って記事にしました。

 

【目次】

 

 

1. 研究は教えてもらうものではない

これまでにみなさんは、授業やゼミで様々なことを教わったと思います。

課題や発表もあり、受動的にやっていてもそれなりに学ぶことがあったのではないでしょうか。

 

 

大学院でも授業や単位はあります。

しかし、研究をする上でみなさんは能動的に調査し、疑問や課題を見つけ、解決していかなければいけません

 

 

ラボで実験していたら、先生が研究を教えてくれるのかな?

私はそう思っていました。

大学院は研究者養成所のようなところで、先生が研究を手取り足取り教えてくれる場所なのではと。

 

 

実際に大学院に入ると、先輩が実験のやり方を教えてくれました。

研究分野の基礎知識も教えてもらいました。

しかし、その手法や知識は既存のものであり、それをベースに行うのが研究です。

研究は教えてもらうものではなかったのです。

 

 

2. 考え方を学ぼう

よく、実験がうまくいかず、先生にやり方を聞いてその通りに実行し、それでもうまくいかなかったと諦めてしまう人を見かけます。

先生を無能だと責める人もいました。

 

 

しかし、先生方にも正解はわかりません

これまでの経験から一番それらしいであろう一案を、提示したにすぎないのです。

 

 

なので、先生の言う通りにやってうまく行かなかったからといって、諦めるのではなく、自分でよく考えた上で、先生と議論し、また挑戦してください。

 

 

また、議論する相手は先生だけでなくラボのメンバーでも構いません。

自分の意見を伝えて、思考の整理とアップデートを繰り返すことで、思考力・考察力を鍛えられると思います。 

 

 

3. 先生は「先生」ではない

アカデミアで研究をする人から、ラボが辛いと聞くことがしばしばあります。

要因は様々あるとは思いますが、先生方の人格は主たる原因になりがちです。

 

 

おそらくみなさんは、そういう事態に直面した時にがっかりすると思います。

素晴らしい業績をあげて、分野の第一人者ともあろう人が、平気で人を罵倒するのですから。

 

 

これまで先生はお手本でした。

先生が言うことやることの多くは、正しいことだったと思います。

または、先生はみなさんを率いるリーダーだったかもしれません。

みなさんの進路を考え、より良い方法を提示してくれる存在だったかもしれません。

 

 

しかし、大学院の教授たちは「先生」ではありません

研究分野の先輩ではありますが、上記のような存在ではありません。

 

 

4. 配属されたらやると良いこと

以下2点をおすすめします。

・自分のテーマに関する、研究室から出ている論文を読むこと

・実験手技の意味(何を知りたい時に使う手法なのか、ステップごとの意味)を理解すること

 

 

あとは、学年が上がれば上がるほど、忙しくて時間を作れなくなるので、英語の勉強も早めに取り掛かっておくと良いと思います。

 

 

5. おわりに

 私が思う大学院で勉強・研究する上で重要なことは、「深めるという意識」と「研究室だけが世界だと思わないこと」です。

 

どうか、大学院では先生方には過度に期待をせず、自分から学ぶ姿勢を忘れず、挑戦してください。

 

 

そして、ラボだけが世界ではありません

辛い時はSNSや同期先輩を頼って、少し俯瞰して状況を眺めてみてください。

 

 

より良い大学院生活を送られることを心より願っています。

 

 

質問箱📫:https://peing.net/ja/4dei7