こんばんは。
先ほどラボの後輩のために書き溜めていた製薬の就活記録を大放出させました。
選考の流れや会社の雰囲気を知るために読んでいただければと思います。
【目次】
1. 前回までのあらすじ
この記事は私がなぜポスドクではなく、就職を選んだか(後編)です。
前編はこちら↓
私はポスドクに進んだとしても、その後自分がどうなりたいかわからなかったので、就活を始めました。
就活の準備を全くしていなかったので、何をしたらいいかもわからないまま、最初は周りのまねをして、製薬企業を受けていました。
詳しくはこちら↓
2. でぃがなぜ就職を選んだか(後編)
面接に行き始めた頃に気づきました。
あれ?製薬業界、私興味ない。
この時点で1月が終わる頃。ここからは迷走状態です。
ポスドクにも決められない。就職先も決められない。
頭の中では、
・アカデミアなら、
◎基礎研究ができる。
×私はラボをひっぱっていくことはできないと思う。大きな実績もない。
・企業だと、
◎ポスドクで想定される悩みから解放される。
×基礎研究はできない。結局利益をうまなければいけないので、利益につながる研究しかできない。
うーん・・・やっぱりやりたい研究は基礎研究だ・・・でも自信も実績もないし・・・
がいつまでも堂々巡りしていました。
ある日、
発想の転換だ、とりあえず応用研究だったら何がしたいか考えよう。
と思い立ち、考えてみることにしました。
すると、私は創薬で患者さんを治すよりも、病気になる前の予防医療や健康増進に携わりたいという答えにたどり着きました。
ライフサイエンス事業を調べてみたら結構あるんですよね、これが。
化学・医療機器・食品・消費財業界・・・
この記事にも書きましたが、製薬業界が全てではなかったんです。
(もっと早くから調べなさいよ、って感じですが余裕がなかったのでしょう)
そこからは自分でもびっくり。
就職後の具体的なイメージをもってESを書くことができましたし、縁あって内定をいただくことができました。
内定をいただいたあと、内定受諾を一度待ってもらい、ポスドクについて改めて考えました。
人とは薄情なもので、あれだけこだわっていたのにアカデミアは今はいいかなと思えたんです。
おそらく進路が決まったことでそちらに飛びつきたい気持ちもあったとは思いますが、
私にとって働く上で一番大事な基準は、
「何をするかよりも誰とするか」という答えに行き着いたんです。
悲しい話ですが、私はアカデミアに7年間いて、これからも一緒に働きたいと思える人にあまり出会えませんでした。
(もちろんそういう人に出会ってアカデミアに進む友人もいますから、アカデミアが悪い、というわけではないですよ。)
つまり、ネガティブな理由としてはやりたい研究分野では私は働きたくないな、ということ。
ポジティブな理由としては、ESや面接で話したことを会社で実現してみたいと思ったから。
あとは、せっかちで飽きやすい性格なので、注力する研究の取捨選択をして、効率を考える企業の研究の仕方の方が合ってるかもしれないなと思ったからです。
3. 同じ悩みをもつあなたへ
ある程度の進路はD2の夏までに決めておきましょう。
私の場合、海外ポスドク先は、夏頃にはいくつか決めて連絡をとっていましたが、就活は、取りかかるのが遅かったせいで、受けられなかった企業が結構ありました。
ですので、決まらなければどちらも選択肢として考えて、早め早めに動くことをおすすめします。
行動しているうちに進みたい人生が見えてくると思います😊
なぜ就職を選んだか
・働きたい企業に出会えたから。
・アカデミアでこれ以上働きたくなかったから。
・企業で実現させたいことが見つかったし、研究スタイルが企業の方が合っていると思ったから。
4. 後日談:実際に企業で1年働いてみて
実際に1年間企業で研究を続けた結果を記事にしました。
後日談としてお楽しみください。
(1) 企業でやりたい研究ってできるの?
(2) 企業での研究生活をざっくりと紹介
(3) 私個人の研究生活
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