でぃぶろぐ

生物系の博士就活・研究生活・英語勉強法について

他大の大学院へ進学するには

こんにちは、でぃです。

他大の大学院へ進学するには」について書いてみようと思います。

一般的に大学4年生の夏に院試があると思いますので、

ぼちぼち準備をし始めても良い頃かなと思います。

 

長くなってしまったので、興味があるところに飛んでください。
(やっと目次を作れるようになりました!🙌)

 

 

0. 大学と大学院は別物です

以前、研究室見学に来た学部生の子が、
「せっかくだから、できるだけ偏差値の高い大学の院に行きたい」
と言っていました。

 

同じことを思っている方がいらっしゃるかもしれないので、始めに言っておきますが、
大学の偏差値と大学院での偏差値は別です!

 

偏差値の高い大学の院だから入るのが難しいという訳ではありませんし、
研究レベルは大学ではなく研究室に依ります。

 

就活する上でいわゆる旧帝大にいた方がESが通りやすくなると言う話は聞いたことがあるかもしれませんが、
「最終的な内定」は、私の感覚では研究内容や、面接での立ち振る舞いの方が明らかに重要です。

 

博士の就活では確かに旧帝大の方が多かったようにも思いますが、
在学している人数比を考えると妥当かなあと。

 

ですから、より高い偏差値の大学の院に進むことを目標にするのはあまり意味がないです。

 

1. なぜ大学院進学を決めたか

学部3、4年生の時に初めて研究に携わり、楽しいと思ったからです。

もっと研究を続けたいと思いました。

博士課程まで進んだのも同じ理由です。

 

ちなみに私が院で研究室を変えた理由は、

同じテーマでモデル生物を変えたかったからです。

 

2. どうやって研究室を決めたか

難しいですよね。

まずは、何を重視して研究室に行くかを考えてみてください。

ちなみに私が一番重視していたのは研究内容でした。

 

私の場合はたまたま興味のある研究分野の研究所にアルバイトに行っていたので、

研究員の方におすすめの研究室をピックアップしてもらいました。

全ての研究室をまずはホームページで調べて、研究内容で5つの研究室に絞りました。

 

私みたいなケースは稀だと思うので、迷っている方は

興味のある分野の簡単な参考書を開いてみましょう

例えば化学同人のBioscience Seriesは色々なテーマがあるので

眺めているうちに興味のある分野が見つかるかもしれません↓

 

 

執筆者一覧にずら~っと書かれている教授陣はいわゆるその分野の「大御所」と判断して良いと思います。

 

⚠️ここに注意!

ホームページに行ったら、研究内容だけではなく、

最近の業績も確認しましょう。

論文のIF(インパクトファクター)はもちろん大事な判断材料ですが、

 

私が確認してほしいのは「出版年」と「筆頭著者」です。

 

👉過去3年で論文はでていますか?

過去に大きな論文が出ていても現在も良い研究が行えているかはわかりません。

現在も継続して論文が出せているかは非常に重要です。

 

👉また、学生の名前が筆頭著者になっていますか

Co-first(アスタリスク*で示される共同筆頭筆者)であればまだしも、

先生の名前が筆頭である論文が多いところはおすすめしません。

自分が一生懸命やっても自分の業績にはならず、

助教や准教授の先生のものになってしまう可能性が高いからです。

 

研究室にお金があるかどうかを知りたい場合

研究する上でラボにお金があるかは大事です。

できる研究の質や量、雑務の量が変わってきます。

 

直接は聞きにくいと思いますが、以下のサイトで先生の名前を検索すると、

過去の研究費と現在まで続く研究費を簡単に調べることができます

research-er.jp

 

3. 研究室を決めたら

研究室見学をさせてもらいましょう!

興味のある研究室にメールを出します。

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研究室訪問のメールの例

 

私は4年生の4月に行きました(スーツで行きました)。

研究室訪問ではまず、教授と話して名前と顔を知ってもらうことが重要です。

(教授の裁量で合格になることもあるので)

 

⚠️ここに注意!

教授は話が上手です。

基本的に良いことしか言いません。

 

ですので、教授と話したあとは必ず学生と話をしましょう

もし外部から来ている人がいればその人から話を聞くのがベストだと思います。

 

質問内容例

・コアタイム(ラボにいなければいけない時間帯)

・ラボの雰囲気(個人主義なのか、ラボ全体のイベントが結構ある感じなのか)

・勉強会、セミナーはどのようにしているのか(質問しやすいかしづらいか、時間を区切って効率よくすすめているのかだらだらやっているのか)

・ラボのおすすめできる点とできない点

・就活に理解はあるか(卒業生の進路)

 

など聞いてみると大体のラボ生活や雰囲気がわかるかと思います。

 

博士まで行くつもりであれば、

・学振はとれるか(実績はあるか)

・学会には行けるか(発表させてもらえるか、自費かラボからお金がでるか)

・論文は書けるか(先生が書くのか、自分が書くのか)

・どの先生が一番やり手なのか(その先生の下にいた方が何かと得だと思います。面接などで希望できそうならその先生の下でやりたいと伝えた方が良いですね。) 

 

同じ大学で別のラボを見学することがあれば、

お互いのラボについての外部評価を聞いてみるのもありだと思います。

 

あとは、研究室でやりたいことが明確であれば、それができるかも訊ねてみましょう

もしかしたら、もっと近い研究をしている人が別の大学にいて教えてもらえるかもしれません。

 

4. 受験

私は研究室見学を終えて2箇所に絞りました。

落ちた時が怖いので、第2志望も受けました。

 

研究室見学の時に受験対策としてどのように勉強すれば良いか聞いてみると良いですね。

過去問の入手方法も聞いておきましょう。

 

また受験日は、スーツで参戦しました。

私のところは内部生は普段着だったので浮きまくりましたが笑、印象が悪くなることはないと思うので。

 

5. 合格したら

合格したら教授にお礼のメールと、進学するまでに勉強しておいた方が良いことを聞いておきましょう。

ラボの学生に聞いてみるのも良いと思います。

 

私は受けた二大学とも合格をいただいたので、

お断りする大学の教授にもメールで感謝と進路決定の連絡をしました。

 

6. おまけ(夜行バスについて)

色んな大学に見学に行ったり、受験したりでお金がなかった私は夜行バスを頻繁に利用しました。

 

以下のサイトが夜行バスを比較するのに便利ですので、ご活用ください。

www.bushikaku.net

 

今でも使っていて、来月利用するバスも予約しました笑

 

長くなってしまいましたが以上です!

質問や相談があれば、いつでもコメントや質問箱 (https://peing.net/ja/4dei7)、

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