でぃぶろぐ

生物系の博士就活・研究生活・英語勉強法について

研究者になるには

こんばんは。でぃです。

 

中高時代の私の将来の夢はキャビンアテンダントです。

「客室乗務員になるには」や「エアステージ」という航空業界の雑誌を読んで夢を膨らませていたものでした。

 

当時は自分の憧れている職業に就いている人がどのような進路を進み実際どのように働いているのか、なかなか欲しい情報にたどり着くことができませんでした。

 

私は現在生物系の研究者として働いています。

この記事では将来同じ道を目指す方に向けて、でぃ版「研究者になるには」を書いてみようと思います。

進路に悩む中高生将来研究者を目指す方の参考になればと思います。

 

【目次】

 

1.  私の進路選択

1.1.  文系か理系か

中学3年時の私は、海外の人と関わる仕事がしたいとぼんやり思うくらいで、将来のビジョンを描けていませんでした。

 

高校生になっても、キャビンアテンダントには憧れていましたが、『明確な理由もないのにいいのかなあ』などと悩み、周りのように具体的な職業に向かって本気で目指すことはできませんでした。

 

進路選択を迫られた時には、理系がつく職=医者やエンジニアという思い込みがあり、専門職に特段興味がなかったので、それなら文系かなあと消去法的に文系を選びました。

 

今思えば、なりたい職業がないのであれば、ひとまず好きな科目で進路選択してみるのも良かったのではと思います。

好き・得意な科目が一つでもあれば、それを軸により良い大学に入り、より良い就職先にもつけるでしょうし、得意科目を突き進んで自分の強みにしたり専門家になったりもできます。

大学に入ってから学部を選んだり、変更できるところもあるので、そういった大学を目指すのも良いと思います。

 

 

1.2.  大学受験

大学受験では、得意だった英語をいかして、外国語学部がある大学と、大学に入ってから学部を変えられる大学を受験し、どちらに進学するか最後まで悩みました。

最終的には、在学生に連絡を取って大学生活を聞いたり、シラバスの授業内容を見たりして、自分がどちらにわくわくするかで、後者に決めました。

 

 

1.3.  大学で理転

大学では自学部の科目以外に、面白そうな科目は聴講も含めて色々と受けてみました。そうするうちに、大学1年生が終わる頃にやっと、『外国語を使って後進国で農業をサポートしたい』という、少し具体的な夢を持てるようになりました

 

とりあえず夢を実現するのに一番近そうな生物系の学部に理転したわけですが、大学を卒業する頃には生物学そのものが面白く、もっと研究したいなあと思うようになっていました。

 

 

1.4.  大学院に進学

私は興味のある分野をさらに深めるため大学院に進学することにしました

大学院には修士課程と博士課程があり、基本的には修士号取得に2年間、博士号取得に3年間要します。

修士号を取得して就職する道もありましたが、今の研究をもっと続けたいと思い、結局博士課程まで進みました。

 

詳しくはこちら👇

 

 

 

1.5.  博士号を取得してメーカーに就職

基礎研究が好きだったので、大学に残るか、就職するか延々迷いましたが、結局就職することに決め、現在メーカーで研究者として働いています。

 

詳しくはこちら👇

 

 

 

2.  研究者が働く場所

研究者は主に大学研究機関企業で働いています。

(以下私の私見です。間違っていたらご指摘ください。)

 

2.1.  大学

まだ解明されていないことを明らかにし、科学の基盤を作るために研究しています。

 

【なるには】

・一般的には博士課程を修了した後、数年間ポストドクター(ポスドク、博士号取得後に任期付きで働く研究員)として働き、その後は実績に応じて助教、講師、准教授、教授と階級があがります。

・企業で働く研究者から大学の教員になることもあります。

 

 

2.2.  研究機関

研究機関の研究は、大学の研究と近いと認識しています。

研究機関で働く場合、授業を受け持たないことが大学との差だと思います。

 

【なるには】

・私の知る限りですが、大学院時代から研究機関で働いていて、そのまま研究員として採用されたり、大学院を出たあとに外部から応募して働きます。

 

 

2.3.  企業

企業にいる研究者は、モノづくりを目指して研究します。

薬だったり、医療機器だったり、何かしらをアウトプットとして売り出すことを目的とします。

 

【なるには】

・業種にもよりますが、私のように博士号を取得して働く人や、ポスドクから就職する人、修士号を取得して働く人、高専卒の人など様々います。

 

働いて1年が経ちました。

どんな風に働いているのかはこちらの記事に書いています。

 

1. 企業での研究生活全般(1日のスケジュールなど)

 

2. 私がやっていること(テーマなど業務内容に着目して)

 

 

3.  私が思う研究者に向いている人

・研究が好きな人

・事実を元にこうなんじゃないかな?と仮説を立てられる(妄想を膨らますことができる)人

・細かいことを調べることが苦にならない人

 

 

4.  自分は研究者に向いていないんじゃないかと不安な人へ

4.1.  中高生・大学生のみなさんへ

以前、自分は頭が良くないから・・・と不安になっている人を見かけました。

頭の良さと研究のセンスは必ずしも比例しません

私の知る研究者の方達の多くに共通するのは、「研究を楽しんでいる」ということです。

好きなことであれば、努力できます。勉強を頑張れます。

勉強すれば知識量は増えますし、新しいアイデアも出てきます。

諦めるにはまだ早いですよ☺️

 

 

4.2.  大学院生のみなさんへ

私は教授に辛くあたられたり、周りと比べて落ち込んだりした時に何度も、本当に何度も、研究者の道を諦めようと思いました。

ただ、どんな時も研究は楽しく、むしろそれだけで研究を諦めずに続けてきました。

 

今こうして研究者として働いていて、とても幸せです。

自分を、研究を、諦めずにここまでやってきて本当によかったと思っています。

周りに自分より優れている研究者はたくさんいますし、正直私は研究に不向きだとも思いますが、自分が好きなことを仕事にできて最高です☺️

自分の経験から、研究者として働きたいのであれば、諦めないで大丈夫と自信を持って伝えたいです。

 

研究者の道は簡単ではないかもしれませんが、諦めなければ叶います

お手伝いできることやご相談があればいつでもご連絡ください。

 

質問箱📫(匿名で質問できます)https://peing.net/ja/4dei7

Twitter🕊:https://twitter.com/4dei7

苦手な人への対応法

こんばんは。でぃです。

 

この1年は、これまでの大学院生活とは異なり様々なタイプの人と知り合いました。

そのおかげで、自分の得手不得手や好き嫌いがはっきりしてきました。

 

今日は趣向を変えて、対人関係について書いてみようと思います。

プライベートとは違い、仕事をする上ではどんなタイプの人とでも、良い関係性を築くことが信頼関係につながります

なぜ苦手なのか、どのように対処すれば嫌な気持ちにならないか、備忘録も兼ねて書いてみたいと思います。

 

【目次】

 

1. DiSC(行動特性)

1.1.自分のタイプはどれ?

みなさんはDiSCって聞いたことがありますか?

行動特性で分類するタイプ別診断なのですが、

 

D: Dominace (主導型)

i: influence (感化型)

S: Steadiness (安定型)

C: Conscientiousness (慎重型)

 

の4種類に分けられます。

 

詳しいことは下のサイトの説明が分かりやすいので参考にしてみてください。

DiSC 理論からみる適切な関わり方と仕事との相性 - Qiita

 

 

会社によってはこちらのタイプ別診断を研修で行ったりしているようです。

どれかにしか当てはまらない、というわけではなく、Dよりのiとか、SよりのC、のように多くの人が複数の特性を持つようです。

また、仕事のポジションが変わると別の型に寄ることもあるそうです。

 

以下の簡易版で試してみましたが、私はi型でした。

DISC 性格類型検査 | vonvon

 

1.2.苦手なタイプはどれ?

そして次に、私がこれまで苦手だと思っていた人達を分類してみました。

すると、多くがC型の人ということがわかりました。

 

おそらく研究者には多いと思う、というか研究にはC要素が必要だと思います。

必然的に普段接する人もC要素が強い人が多かったのだと思います。

 

 

2.どのように対処したら良いのか。

2.1.苦手なタイプに対する一般的な対応方法 

まず、心の持ちようとして、相手が変わることを期待しないこと。

もちろん変わってくれるとそれが一番楽なのですが、正直大人になってから根本から人間性が変わるのは難しいと思います。

なので、自分がどれだけ対処できるかです。

そして、対応しきれない場合、無理に一緒にいる必要はないと思います。

 

 

この1年間試してみた結果、苦手なタイプに対する有効な対応法は以下の3つです。

 

1. 話題を変える

意外と周りも使っていたこの方法。

視野に入ったものから話題転換を試みると意外とすんなり話題転換できます。

 

2. 返答までに間を空ける

嫌な空気の時、反射的に言い合っていることが多かったです。

一度間をおいてみたり、うーんと言ってみたりすることで頭が整理されると思いますし、相手が発した言葉の後に間があると、その発現がお互い耳に残るので、相手から言い過ぎた!と気づいてくれることがあります。

 

3. 対応しない・話を流す・とりあわない

めんどうくさいと思ったら話を流しましょう

ただ、全部流すとただ態度が悪い人になってしまうので、対応したくない話だけに使うことをおすすめします。

 

 

2.2. 【備忘録】私が苦手な多い場合分け攻略法

1. プライベートでも論理性を求める人

さきほどのDiSC診断で、私の苦手なタイプはC型が多かったと書きましたが、苦手な理由の一つに他愛もない話をしていても、数字や正確さにこだわったり、論理性を求めてくることに疲れるからというのがあります。

 

そういうタイプの人への対処法は以下の3つです。

 

1. 一旦話を聞き、相手が言いたいことを理解してあげる。攻めているのではなく、説明を理解してほしいと思っている・・・ことが多い。

2. 理論上はそうかもしれないけど自分の感情は違うと伝える。

3. 正解は一つではないこと伝える。場合分けしてあげる。

 

2. 批判してくる人

むやみに反論しない方が良いということに気づきました。

何か言わずにはいられない人なので、一旦話を聞いた上で、なんでそう思うか聞いてみましょう

意外と根底の考えを教えてくれるので、理解できるなら「そこは今度から気をつけるね」とか、よくわからなければ「それは違う」とか話すと良いと思います。

事例ベースで話すと話がヒートアップしてしまいがちなので・・・。

 

他には・・・ 

3. 語気が強い人

1. 相手がむきになり始めた時は話を変える。

2. 語気が強い~」と冗談っぽく言ってみる

 

4. 悪口を言ってくる人

1. 話を変える。

2. 正直に聞きたくないと伝える。

 

 

みなさんも苦手な人に対して自分でマニュアルを作っておくと、嫌な気持ちになることが減るかもしれません。

 

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学振「自己評価」〜後編〜

こんばんは、でぃです。

この記事は学振申請書「自己評価」の後半、「自己評価する上で、特に重要と思われる事項」についてです。

 

前編はこちら☟☟☟ 

 

【目次】

 

1.  自己評価において特に重要と思われる事項について

さて、自分のアピールポイントを自由記述できるのが、この項目です。

私は英語力と特許をアピールをしましたが、これなら勝負できるぞ!と思うことを書くと良いと思います。

 

前回も書きましたが、文章を書く上では、

結論を先に言うこと話に一貫性をもたせること

が重要です。

 

私はまず、「研究職を志望する動機」にも書いた、自分が研究を通して叶えたいことを達成するために、どのように行動しているかを書きました。

論より証拠。行動が証明になります

 

行動に重心をおいた文章は、

〇〇を学ぶために、〜をした。

□□を達成するために〜に参加した・実施した。

のように書けます。 

その中に、アピールポイントを盛り込みました。

 

例えば、

医薬の発展には研究成果を分野外の人に伝え、協働する必要がある。そのために申請者は分野外の学会に参加し、専門用語を噛み砕いてわかりやすく伝える活動を行ってきた。

 

研究だけではなく、課外活動ついての記述もできます。

例えば部活動を通しての辛抱強さ、チームワーク、リーダーシップなどが書けそうです。

 

また、

以上の経験が申請者の〇〇力につながっており、申請者が目標とする研究者像にもつながっていると考える。

で文章を締め、文章全体としての一貫性を持たせました。

 

2.  指導教員からの評価書

弊ラボでは、指導教員からの評価書もまずは自分で書くことになっていたので、そこでTOEICやTOEFLの具体的な点数を書き、グローバルに活躍できます、とアピールしました。

 

学振全体に対するアドバイスも書いています。
よかったらご参考ください☟☟☟

 

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